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エンドウヒゲナガアブラムシの翅多型

  • 2011/4/9 

Summary

アブラムシは同一の遺伝型から、翅多型などのさまざまな表現型を作り出す。

 アブラムシは,同一の遺伝型(クローン)から環境条件に応じたさまざまな表現型を作り出す。中でも代表的なものが翅多型である。アブラムシは春から夏にかけて胎生単為生殖を行い,爆発的に増殖する。このとき,周囲の環境が良ければ翅のない「無翅型」になる(写真右下)。しかし,草が自分のクローンたちで埋め尽くされ,混み合ってくると「有翅型」と呼ばれる翅のある子どもを産み始める(写真左上)。この表現型の切り替えを担う分子機構は未だ明らかにされていない。

北海道大学大学院環境科学院生物圏科学専攻 石川 麻乃

 

 

(出典: 学会誌「比較生理生化学」Vol.27 No.3,4 表紙より)

 

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