– 比較生理生化学的インターロセプション –
2024 年 10 月 1 日(火)10:00 ~ 12:00
名古屋大学、野依記念学術交流館 (2F)
比較生理生化学的インターロセプション
- オーガナイザー
田渕 理史(ケース・ウェスタン・リザーブ大学)
鈴木 力憲(名古屋市立大学) - 概要
インターロセプションとは,身体の内部から送られてくる信号をモニターし,内部状態の恒常性維持を実現するための内受容プロセスである。インターロセプションは,脳と臓器間コミュニケーションを通じて生物の適応反応としての恒常性維持機構を促進するための重要なメカニズムとしての役割を果たしているだけでなく,脳計算の高次機能においても内発的動機づけの駆動調節因子として重要な役割を果たしていることが示唆されている。本シンポジウムは,多彩な生物種と生理機能を俯瞰し,比較生理生化学的インターロセプションという新たな視点に基づく知識統合の場を形成することを目的とする。 - 演者・演題
- 太田 茜 (甲南大学)
線虫 C. エレガンスの温度順化における複数組織の協調作用
/ The interplay of multi-organ coordination in temperature acclimatization of Caenorhabditis elegans - 星野 涼(筑波大学)
ショウジョウバエにおける交尾後の精液再生産を制御する神経システムの解明
/ A neuronal system for seminal fluid replenishment in mated male Drosophila - 大屋 愛実(名古屋大学)
中年太りを引き起こすラット神経細胞の一次繊毛の加齢性退縮
/ Middle-aged obesity is caused by age-related shortening of rat neuronal primary cilia - 田渕 理史 (ケース・ウェスタン・リザーブ大学)
神経状態遷移に基づくショウジョウバエの種特異的インターロセプション
/ Metaplastic neuronal state transition regulates species-specific interoceptive processing in Drosophila
- 太田 茜 (甲南大学)
- 備考 : 講演は英語で、質疑応答は日本語と英語の併用で行う。