学会組織 幹事会・委員会報告

2010年度第1回幹事会

  • 2011/12/31 


  • 日時:2010年3月26日 (金) 13:00〜17:00
  • TV会議中継場所: (1) 福岡女子大学TV会議室(福岡市東区香住ヶ丘1-1-1),(2) 兵庫県立大学環境人間学部 PC演習室1(兵庫県姫路市新在家本町1-1-12),(3) 東京大学 先端科学技術研究センター ユーティリティ室(東京都目黒区駒場4-6-1)
  • 出席者:(1) 福岡女子大:藍浩之,小泉修(会長),中川秀樹,美濃部純子,山脇兆史,嬉正勝,渡邉英博,市川敏夫;(2) 兵庫県立大学:尾崎まみこ,志賀向子,伊藤悦朗,池野英利,洲崎敏伸;(3) 東京大学:小島大輔,曽我部正博,田中浩輔,深田吉孝(副会長),竹内浩昭,安藤規泰 (19名,敬称略)

報告事項

1. 会長および庶務

(1) 学会の今後の方針について(小泉会長)

 国際会議を中心とした学会運営,出版事業の推進,インターネット,Webを利用した学会運営の方針が説明された。

(2) 大会Abstractの会誌への掲載(小泉会長)

 大会アブストラクトがCBPから比較生理生化学誌への掲載に変わり学会の会計が健全化しているとの報告があった。ただし,国際会議後にはアブストラクトの掲載について再度議論する必要があるとの考えが示された。

(3) 生科連関係(小泉会長)

 現在,生物科学連合は基礎生物学を代表するような,“生物学会”のような組織を目指して活動しているとの報告があった。

(4) 国際会議の準備状況(小泉会長→曽我部組織委員長)

 会長より学術会議からの正式な支援,役割分担,福岡大会での学会本部企画シンポジウム「ICCPB2011前夜」などの国際会議の準備状況の概要説明があった。詳細は下記「3.国際会議ICCPB2011」で報告された。

(5) 第32回大会準備状況報告(小泉会長→市川大会委員長,山脇大会準備委員)

 山脇大会準備委員から準備状況の説明がなされた。今回は,発表要旨,英文抄録ともにWebで受け付けること,またポスター講演に先立つ口頭発表にはパワーポイントを使用するとの変更点があるとの報告がなされた。さらに学生参加費は無料,大会準備委員会企画シンポジウムは分子に着目したものとなるとの説明があった。

 開催日程に関して生物学オリンピックとの重複が指摘され,今後は検討の必要もあるのではとの意見が出された。

(6) 今後の大会予定(小泉会長)

 2010年福岡大会,2011年名古屋ICCPBとの大会予定が説明された。2012年は関東あるいは東北で,行事担当の伊藤幹事と相談を進めるとの報告がなされた。

(7) 会員状況報告(田中庶務幹事)

 3月25日現在,正会員453名(一般393名,名誉4名,学生56名),賛助会員13団体,会誌購読4団体との会員状況の説明があった。また卒業に伴う学生会員の退会,継続を明確にする様に依頼があった。

 

2. 会計(山脇会計幹事)

(1) 2009年度会計決算報告(山脇会計幹事)

 2009年度会計決算報告がなされた。収入が大阪大会からの寄付や出版事業による印税で予算よりも増大していること,また,支出が予算より少ないのはCBPへのプロシーディングス掲載費が未納であること,TV会議による旅費の縮小によるとの説明があった。そのため今年度は15~16万円の黒字となっているとの報告があった。

(2) 2009年度吉田基金収支報告(山脇会計幹事)

 2009年度吉田基金収支報告がなされた。今年度は楯を追加注文したため支出が大きくなっているとの説明があった。利子が殆どつかないため,繰越金が減少傾向にあり,将来的には対策を考える必要があるとの考えが示された。

 

3. 国際会議ICCPB2011

(1) 進行状況概要説明(曽我部組織委員長)

 これまでの過去4回の組織委員会の活動の概要,組織委員会構成について説明があった。また国内他学会との連携と国内からの参加者300名(本学会から200名)確保の重要性が強調された。また,小泉会長より昆虫科学連合への参加と働きかけの可能性が関連事項として示された。

(2) 財務説明(神崎財務募金委員会委員長代理安藤委員)

 まず,曽我部組織委員長より募金趣意書の有効活用について依頼があった。
 小泉会長より学会からの援助の可能性について示された。さらに安藤財務募金委員から募金趣意書の送付,広告展示による代金は寄付(JNTO)とは別の口座を用意して行うこと,財団への国際会議助成申請の開始(日本万国博覧会支援機構)などの追加説明があった。また広告費等の決定を至急決めてもらいたいとの依頼がされた。

(3) シンポジウムプログラム説明(深田プログラム委員長)

 シンポジウムの提案について一応締め切ったと説明があった。国内からさらに4件の提案が予定されていること,現在30件の一覧リストをもとにプログラム委員のメール会議でテーマの妥当性,重複について議論を進めていることが説明された。またCBPへのアブストラクトの印刷を要請したが担当者からの連絡を待っているとの説明があった。ワークショップの可能性も示された。

(4) 広報説明(池野広報副委員長)

 業者(JTB)を含めたMLを作成し,打ち合わせを開始したとの説明があった。他にホームページ作成についての業者との連携,1st サーキュラーの作成についてもあわせて説明があった。1st サーキュラーについてはWebでPDF ファイルのみにするよりも,予算が許せば印刷物を用意するのも必要との意見が出された。

(5) 現地会場委員会報告(辰巳委員代理曽我部組織委員長)

 会議,バンケットは名古屋国際会議場で,市民公開シンポジウムは名古屋大学医学部第4講義室で行うとの説明があった。また会議運営会社がJTB サポート中部に決定したとの説明があった。

(6) 国内総括説明(小泉組織副委員長)

 国内他学会(比較内分泌学会,比較免疫学会,ニューロエソロジー談話会,日本生物物理学会,日本神経科学会,日本生化学会,日本生理学会,日本水産学会等)との連携の状況について説明があった。各学会にはたらきかける担当者を決めてワーキンググループを作成するとの案が示された。またあわせて顧問委員会の立ち上げについても説明があった。

 

4. 将来計画

(1) 動物の生きるしくみ事典(志賀将来計画担当幹事)

 現在トピックスは19件あり,東京都生物教育研究会のメールで宣伝してもらっているとの説明があった。

(2) 会員Who’s Who(志賀将来計画担当幹事)

 理研BSI 神経情報基盤センターの無脊椎動物脳プラットフォームとの連携で作成したイラストを入り口に置いたこと,現在登録数は研究者83件,動物種140
件であることが報告された。

 

5. 光生物学協会

(1) 第5回アジア・オセアニア光生物学会議(AOSP)の開催時期と場所(志賀委員)

 2011年7月29日~8月3日のうち,いずれかの3日間に奈良新公会堂で開催予定との説明があった。

(2) 第16回日本光生物学協会年会について(志賀委員)

 2010年7月あるいは8月に大阪大学で開催予定であるとの説明があった。

 

6. 行事

(1) ICCPB2011における若手シンポジウムの提案について(伊藤行事担当幹事)

 安藤会員,渡邉会員による国際会議の若手シンポジウムの提案について説明があった。これに対し,オーガナイザーに外国人を入れることはできないかとの質問があり,早急に検討することになった。

 

7. 編集

(1) 現在の状況と編集方針,27巻第2号の編集状況について(尾崎浩一編集幹事代理尾崎まみこ幹事)

 できるだけバラエティーに富んだ内容にしたいとの編集方針,27巻2号の内容,1号の印刷の遅れについて説明があった。また田中幹事から余剰分の会誌の送付先と冊数の説明があった。

 

8. ネットワーク

(1) 学会ホームページについて(竹内ネットワーク担当幹事)

 2007年から現在までのホームページのアクセス状況について説明があった。学会ホームページ本体よりも動物の生きるしくみ事典へのアクセス数が上回っているとの現状が紹介され,学会の宣伝に有効との考えが示された。またレンタルサーバの容量が会誌PDFで上限に近づいているので,これを他に移す予定との報告があった。

(2) 学会誌「比較生理生化学」PDF 版のオンライン提供について(竹内ネットワーク担当幹事)

 会誌ダウンロードが多いときで月に20数件あった。現在ネットワーク委員会の分業体制を確立しつつあり,編集担当者がPDF ファイルのオンライン提供の作業をすることになるとの説明があった。また,ダウンロード用の新しいIDとパスワードを会誌2号に同封する予定であるとの報告があった。

9. 若手の会

(1) 若手の会代表交代について(渡邉幹事)

 前代表幹事の鹿児島大の桐野会員の就職に伴い,福岡大の渡邉会員,放医研の田桑会員が勤めることになった。編集を田桑会員,企画やメールでの告知を渡邉会員が担当するとの説明があった。

 

審議事項

1.会長および庶務

(1) 高校教員などの新しい会員制度に関する案について(小泉会長)

 別枠正会員の定義を,「小,中,高等学校教員などの非研究職に在職中の正会員が選択できる」とし,権利は正会員と同じで会費3,000円としたいとの原案が示された。これについて審議した結果,定義は細則に掲載し,「の非研究職」を削除するということで修正案が承認された。

(2) 学生会員の会費について(小泉会長)

 学生会員の会費を2,500円にしたいとの案が示された。会計幹事からの試算の報告の後,審議の結果原案は承認された。

(3) 「動物の飼い方事典」出版企画委員会の立ち上げ(小泉会長)

 「動物の飼い方事典」出版企画委員会を会誌で主要な役割を果たしている会員(針山,嬉,小柳,妹尾,小泉)を中心に立ち上げたいとの案が示された。審議の結果原案は承認された。

(4) 出版事業の推進(小泉会長)

 「動物生理学実験法」出版企画委員会を「動物の多様な生き方」と同様の会員(寺北,曽我部,酒井,尾崎,小泉)で立ち上げ検討を進めていきたいとの案が出された。審議の結果原案は承認された。

(5) 日本昆虫科学連合への参加(小泉会長)

 日本昆虫科学連合について説明があり,これに参加したい,また神崎副会長と沼田会員に本学会の世話人をお願いしたいとの案が出された。審議の結果原案は承認された。

(6) 国際会議開催に伴う学会行事スケジュールの変更について(小泉会長)

 会長提案の国際会議開催に伴う学会行事スケジュールの変更について審議した結果,委員会,評議員会は開催せず,総会のみ期日中に別に行うこと,吉田記念
賞,奨励賞授賞式,記念講演は次年度の大会で行うこと,論文発表賞は国際会議の方で考えて頂くということで承認された。

(7) 学会本部からの国際会議補助について(小泉会長)

 学会会計の繰越金から150万円位を国際会議援助用に使用したいとの案が出された。曽我部組織委員会委員長より財務委員会も活動を始めており受け皿も確立しているので,是非ともその方針でお願いしたいとの意見が出された。会計幹事からも額の妥当性について追加説明があった。この事に関して会員の承認を得るために,必要な手順について審議した結果,執行部でできるだけ早く援助金が使用できるように方策を検討することとなった。

(8) 学会行事スケジュールの確認(中川庶務幹事)

 2010年度,2011年度の学会行事スケジュール案について説明があった。国際会議による変更についての説明の後,審議の結果,2011年に関しては幹事会は3~4月に1回のみ行い,5月には行わないという原案が承認された。

 

2. 会計

(1) 国際会議関連会計とその担当について(山脇会計幹事)

 国際会議に関する援助金は該当口座に振り込むので国際会議の財務委員会の方で担当して頂きたいとの意見が出され,審議の結果承認された。

(2) 会費自動振替ソフトのバージョンアップについて(藍会計幹事)

 現在の会費自動振替ソフトが古くなり,情報漏洩等問題を引き起こす可能性があるので,「じふり君」にバージョンアップしたいとの提案がなされ,審議の結果承認された。

 

3. 行事

(1) 比較内分泌学会との合同ワークショップについて(伊藤行事担当幹事)

 比較内分泌学会との合同ワークショップ「シングルセルバイオロジー入門:単一細胞の遺伝子,たんぱく質発現量を測る」について,日程,対象者,概要説明があった。また学会からの予算の援助をお願いしたいとの希望が出され,審議の結果,行事運営費6万円を使用することになった。

(2) 高校生物基礎の実験書作成について(伊藤行事担当幹事)

 高校の先生がH24年度から理科の学習指導要領が大幅に変更され,実験を行うことが必要になるので,そのための実験書の作成を手伝ってくれる大学の先生を探しているので,本学会でこれに協力していきたいとの案が出された。審議の結果,行事委員会を中心に実験案を集め,実習書を作成する作業を進めていくという案が承認された。

(3) 比較3学会合同シンポジウムについて(伊藤行事担当幹事)

 比較3学会合同シンポジウムがH22年11月20日(土)に静岡グランシップで開催されるとの説明があった。また,旅費,シンポジストの選定等についての方法について確認された。

(4) 2012年の大会開催地について(伊藤行事担当幹事)

 2012年の大会は関東を中心に候補を検討していきたいとの案が出され,承認された。

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