学会組織 幹事会・委員会報告

2006年第3回幹事会

  • 2007/6/11 


日時:2006年7月14日(金曜日)13:00〜17:00

場所:名古屋大学 鶴友会館2階 中会議室

出席者:曽我部会長、真行寺副会長、辰巳、片野坂、久富(編集幹事代理)、伊藤、山岸、菅原、竹内、針山 各幹事

 

報告事項

1.学会長

  1. 前回の幹事会で方向性の認められた学会の出版事業を進めるために、小泉副会長を中心に、小泉修(福岡女子大学、副会長)、酒井正樹(岡山大学)、曽我部正博(名古屋大学、会長)、寺北明久(大阪市立大学)、吉村建二郎(筑波大学)の5名の委員からなる出版実行小委員会を組織した。今後、学会の特徴(研究内容と人材の特徴)を活かして、シリーズものの分かり易い研究図書を出版し、学会の内外に本研究分野の面白さ、重要性、将来性を宣伝する。これを通して、会員相互のより深い理解、高校生、大学生の啓蒙、周辺分野との交流促進、社会的理解の促進などを目指す。読者レベルは、学部学生程度を想定しているが具体的な内容については、今後、意見を収集しながら出版小委員会で詰めていく予定である。
  2. 2006年度吉田記念賞は、選考委員会での議を経て酒井正樹氏(岡山大学教授)に決定した。
  3. 2006年度吉田奨励賞受賞者は、選考委員会の議を経て、岡田龍一氏(京都大学大学院農学研究科),熊代樹彦氏(岡山大学大学院自然科学研究科),小柳光正(大阪大学大学院理学研究科)の3名を推薦し、通信評議員会の承認を得た。

2.真行寺副会長

  1. 2006年大会におけるパネルディスカッションは、ICCPB2011に向けての本学会の国際的活動をさらに高める方策の一つとして真行寺が企画し、前回の幹事会で提案が認められたものである。タイトルは、「国際化に向けて科学者に期待される資質を考える −研究者養成現場におけるいくつかの課題−」。パネリストとして、前会長の高橋景一先生、ポスドクとして岡田龍一氏、大学院生として博士2年の渡邊英博氏の3名にお願いした。内容の詳細は、2006年大会の予稿集に掲載されているが、研究者の養成現場において課題とすべきことの中から,最近大きな問題となっている論文捏造などの不正行為をとりあげて討論を進める予定である。

3.庶務

  1. 学会誌の製本と保管を庶務と編集の二箇所にした。(辰巳幹事)
  2. 会員状況、7月8日現在 正会員528名(学生会員90名),賛助会員13団体,会誌購読4団体(田中幹事)

4.会計(片野坂幹事)

  1. 2005年度会計の決算報告(下東前会計幹事作成)がなされた。詳しくは評議会総会の資料(別紙)を参照のこと。
  2. 2006年度会計経過報告があった。支出は概ね予算内であった。また、滞納会費の回収状況、および賛助会員の現状(田中幹事調査)が報告された。引き続き未納分の回収に努めることを確認した。

5.針山大会準備委員長

  1. 平成18年度大会準備状況報告があった。

6.編集(尾崎幹事代理、久富編集委員)

  1. 本年度の会誌発行状況が報告された。
  2. 広く総説投稿の呼びかけをすることが了承された。
  3. 大会中に参加者から編集へ分野の違うポスターや研究の理解を進めるための解説記事等のリクエストをする投書ボックス設置の新企画の試行について話し合われ、28回大会において試行する方向で準備することにした。
  4. 高校など余剰の比較生理生化の冊子を有効に利用してくれる譲渡先の確保について話し合われた。
  5. エルゼビアとの交渉窓口の引継ぎについて話し合い、担当者を次回の編集会議で決めることとした。
  6. J-STAGE登載の編集委員会における将来的な担当者を次回の編集会議で決めることとした。

7.将来計画関係(伊藤幹事)

  1.  Web版「会員Who’s Who」を立ち上げる件について報告された。情報として集める項目は氏名、所属、、ホームページ、研究テーマ、実験生物名、実験生物の譲渡、そのほかの情報、キーワードである。また会員名簿との関連からその担当者と協議してゆくことも報告された。なお、キーワードからの検索と同時に系統樹からも検索可能なような形式にする予定である。

8. 行事(山岸幹事)

 以下の事項について報告がなされた。

  1. 3学会合同シンポジウムについて
  2. 公募シンポジウムについて
  3. 第29回大会は、2007年7月6日〜8日に岡山市の岡山大学創立50周年記念館で酒井大会委員長のもと開催する.

9.ネットワーク(竹内幹事)

  1. 学会ホームページのリニューアル費用見積額と他学会HPの現状が報告された。複数の業者から得た見積は、リニューアル費用総額が約40〜50万円、年間更新契約が約15〜20万円。また、多くの学会HPが担当委員の手作りから業者委託へ変わりつつあり、それに伴ってコンテンツが充実し、見栄えも良くなってきているとのこと。
  2. 「比較生理生化学」のJ-STAGE登載準備として、佐野印刷所によるデジタル化の現状が報告された。DTP編集ソフトはWindows XPのJ-POWER ADVANCE。画像解像度は写真300〜350dpi、写真以外の図版600dpi。デジタルデータは1993年10巻1号〜1998年15巻2号が文字データのみ(モノクロ写真・カラー写真PDFなし)、1998年15巻3号から2002年19巻4号が文字データ+モノクロ写真のみ(カラー写真なし)、2003年20巻1号からは文字データ+モノクロ写真・カラー写真全てあり。

 

10.国際委員会委員報告(曽我部会長)

 ICCPB2007 in Brazilの今後のスケジュール表と最近開設されたホームページ(http://www.ib.usp.br/iccpb-brazil/info.html)の紹介があり、今後時々アクセスして進行状況を見て欲しいとの要望が出された。

 

11.光生物学協会(担当委員)日本光生物学協会の報告(針山幹事)

 2006年6月17日(土)午後2時から5時にかけて、ホテル京阪京都「藤の間」にて会議が開催された。日本光生物学協会ホームページhttp://www.cherry.bio.titech.ac.jp/photon.htmlを参照されたい。

12.生物科学学会連合(曽我部会長担当)

 生物科学連合の現状と今後の方向について以下の報告があった。

 学術会議の体制が一新して研究連絡委員会(学会と政府をつなぐ組織)が廃止された現状では、22の生物系学会からなる本連合が、基礎生物学者の考えや要求を上申する唯一のパイプ役なので、比較生理生化学会としても積極的にコミットしていきたい。

 

〔審議事項〕

1.

 今期執行部の活動方針について、前期は主として国内問題(新規出版計画の立ち上げと学会ホームページの刷新と充実など)、後期は国際問題(ICCPB2007 in Brazilへの参加促進とICCPB2011 in Japanに向けての本格的準備開始など)を中心に活動するとの所信が表明され、了承された。 (曽我部会長)

2.

 2007年度 吉田奨励賞審査委員を,審査員 黒川信(首都大学東京),長山俊樹(北海道大学 ),久冨修(大阪大学 )、小川 宏人(埼玉医科大学)、木下 充代(総合研究大学院大学)の5氏に委嘱したい旨の会長提案を審議し、了承した。

3.

 来年8月ブラジルで開催される国際会議(ICCBP2007)にむけた参加促進活動について募金活動を行い、若手の旅費等の援助を行う提案がなされ、了承された(真行寺副会長)。

4.

 2006年度特別予算案を審議した。ホームページ刷新の費用として、2006年度特別予算を組むことを決定した。その費用は、繰越金による特別会計として処理することが承認された。詳しくは評議会総会の資料(別紙)を参照のこと。

5.

 2007年度予算案を審議した。(片野坂会計幹事)詳しくは評議会総会の資料(別紙)を参照のこと。

6.

 賛助会員への会費請求について審議した。賛助会員担当会計幹事を中心に協力しあい、会員継続依頼と新規会員の勧誘を積極的に行なう必要がある。また年度ごとの会費請求と会誌広告依頼、会誌広告のローテーションをきちんと行なっていくことを確認した。(曽我部会長)

7.

 第28回総会次第について審議した。(辰巳庶務幹事)

8.

 名簿の発行の形式について審議した。今年は名簿発行の年に当たっている。個人情報の保護の視点に鑑みて、会員全員に名簿にどのような個人情報を掲載するかを確認する書類を送付し、掲載の確認をとる必要がある。個人情報として掲載確認をとる項目についての説明を行った。(田中庶務幹事代理辰巳庶務幹事)

9.

 編集に関して以下の5点を審議した。

  1. 依頼について これまでも、投稿が前提でしたが、ただ待っていても総説の記事が集まることはなかない。われと思わん方に投稿していただけるよう改めて呼びかけたい。若手育成のために院生・PDさんと指導教官の共著の総説も奨励していきたい。
  2. 基礎知識解説記事について 総説などを読んでいても専門分野が違うと基礎知識の親切な解説がほしくなる。大会でポスターを聞いてもそう思うことがある。参加者が大会中にどのポスターに関連してどんな基礎知識の解説がほしいと思っているかを把握して(会誌で協力呼びかけ、受付に目安箱の設置)、記事を依頼するというアイデアはどうか。今回は大会間近で無理としても、大会委員長はじめ皆さんのご意見を聞きたい。学会大会で積極的に対応することで了承された。大会号の写真について 毎回大会号にはたくさんのスナップ写真が掲載される。今回も大会実行委員会で写真撮影をお願いし、データを編集に速やかに転送されることを希望する。相互に連絡を取ることで了承。
  3. 大会号の写真について 毎回大会号にはたくさんのスナップ写真が掲載される。今回も大会実行委員会で写真撮影をお願いし、データを編集に速やかに転送されることを希望する。相互に連絡をとることで了承。
  4. 余剰の会誌について これまでの会誌の余剰は編集長が捨てずに取っている。高校など、ほしいところへ譲る方向で考えるということが議論されたが、進展状況について片野坂幹事と編集で意見交換がなされた。
  5. 3号の菅原美子先生の訃報に寄せて記事を送ってくださったKirsty Grant先生に冊子を献呈する。幹事会で了承した。

10.

 2008年度大会の開催場所については、行事幹事が中心となって調整していくことが確認された。

11.

 将来計画について 以下の2件を審議した。

  1. Web版の「動物の生きるしくみ事典」。若い人を中心に話を進めていただきたいと考えており、それがうまく進むようにシステムを作ることを将来計画委員会で進めてゆく。
  2. 将来どのようにして若手をこの学会に集めるのか?さしあたり、ホームページの改善について、ネットワーク委員会と連携して議論してゆく。

12.その他

 現時点で若手夏の学校への参加希望者が少なく、やや危機的状況である。とりあえず、嬉若手の会代表のメッセージを添えて会長と庶務幹事名で会への参加を呼びかけるメールを会員に送付した。若手の問題は学会の将来に関わる重要事項なので、今後、将来計画委員会を中心に善後策を検討することが了承された。

 

 

 

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